リバーサイド カフェ スパルタン

大人になれないおっさんの黙示録

EP32 下町ガール 虎の目編

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前回までのあらすじ

ティンダーで出会った女の子と2回デートをすることに成功したゾフィー。すっかりコロナウィルスのことをど忘れした哀しき男の恋路はクライマックスを迎える…

 

 

GW 上野駅

今回も特に何をするか決めていなかった。

 

とりあえず上野公園の方に向かった。動物園も博物館もやってないのに。

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公園のベンチでお喋りをしたり、プラプラ歩く。

 

昼飲みスタート

腹も空いたのでいきなり居酒屋に行く。俺は最初っから飲むが下町ガールはノンアルだ。

下町ガールは飯を食ってないからか、少し機嫌が悪く感じる。

空気を変えなければ!

 

ゾフィー「下町ガールってさ、サバサバしてるっつーか、外側は男勝りなとこあるけど、内面はか弱い女の子だよね」

下町ガール「えー初めて言われた!わたしは一人でも生きていけそうって言われるのに」

ゾフィー「そういう一面もあるよね。でも内面の女の子らしいとこが可愛いと思うよ」

 

事前に知っていた内容、と言うか誰にでも当てはまるんじゃないか?って話を「ええ、僕はあなたのことを分かってますよ」感バリバリに出して伝える。(バーナム効果ですね)

 

こうして無理に酒を勧めることもなく、気分が良くなり自分から飲むように。北風と太陽理論

 

 

2軒目の居酒屋

ここからゾフィーに綻びが出始める。

今日で3回目のデート。正直食い付きが甘いので次の予定を決めようという作戦。

現時点で良い感じに酔っているゾフィー。普段なら問題はないのだが、対女性の場合あからさまにミスが増えてくるのである。

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ゾフィー「来週の土日空いてる?また会おうよ」

下町ガール「土日は宮田(キスマイの宮田に似た友人)とダーツの予定なんだ」

ゾフィー「は?何それ?毎回土日抑える宮田システムってズルくね?宮田ってどんなやつか見せてよ」

下町ガール「ズルいって言われても…これだよ」

ゾフィー「は?何コイツ?宮田に似てないし、なんだこのしょうもない男は?どう見たって俺の方カッケーし面白いわ!!」

 

 

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痛感のミス!!ガッツいてしまったのです。今までの好意メーターが下がるのを感じる…

 

なんとか別日に予定を入れることが出来て安心したかと思いきや…

 

下町ガール「自粛明けたら地元の友人とかと会う機会が増えて、なかなか会えなくなると思う。今は地元を優先したいし」

と、冷静に考えてみたら「そりゃみんなそうだろ!」というコメントに対し、完全に動揺してしまうゾフィー

 

少し前まで王者の振る舞いはどこに?

こうして解散の時間になり駅に向かうことに。

 

 

解散 上野駅 

ゾフィーはすでに正気を失っていた。

次の予定が入っているのだ。先を急ぐ必要はない。だが俺の頭には(今告白しても無理だろう。何か…何か別な方法で攻めよう)とクレイジーな思考。

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この窮地でゾフィーの目からまだ絶望が溢れていなかった。

だが、ゾフィーはスッカリ忘れている。恋愛において余裕が必要なこと。ピンチでも諦めない熱い魂は、この状況だとガッツいていてキモいだけだということを…!!

 

当時はナイス判断だと思ったけど、今思うともう少し考えた方が良い発言をした。

 

 

ゾフィー「来月から忙しくなると思うけど、俺に会いたくなるように口説き落としてみせるわ!」

 

下町ガール「うーん、今は彼氏いらないかな」

 

ゾフィー「今はね。数日後にはその考えが変わってると思うよ!」

 

 

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口説き落とす宣言。当時冷静さを失っていた俺の考えは、ここで口説き落とすと言う事で、相手が俺を意識すること。ダメなら損切りすればいいや!そんな考えだった。

冷静に考えて次のデートで距離を詰めるチャンスがあるというのに…

 

 

数日後

残念ながら4回目のデートの少し前に渋くなりキャンセルになった。キャンセルの連絡をしている時に、完全に損切りだなって思っていたがこのような返信が来た。

 

下町ガール「なんであたしを口説こうと思うの?」

 

これを狙っていた!ここから崩していこう!そう思っていた。だが、ラインの返信も微妙に…

なんだかこの子に力を入れるのも無駄だなあと感じるようになってしまった。

 

 

反省会

ガッツきと積極的は似ているが違う。ガッツきは自己中、積極的は相手を考えて誘うことだと思う。

ダメなことはダメ。こうしてまたちょっぴり大人になった。

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心の葛藤

女の子と出会う回数も増え、女慣れしてきて思うことがある。俺は恋に恋をしているだけなんだなあと。

途中で気がついていたけど、好きとかそういうのではなく、抱くことが目標でもなかった。口説き落とすことで、自分の承認欲求を満たしたかっただけだろう。

それにもし付き合ったとしても、その後のことは何も考えてなかった。俺は何がしたいんだ?

 

 

かわいさ<エロさ

下町ガールは貧乳。顔は可愛いがエロさをちっとも感じなかった。

 

俺は気が付いた。この感覚。読者の諸君いや、男なら誰しもが経験したことがあるだろう。

 

顔は可愛いのに貧乳だと抜きどころを見失う、絵色千佳現象だ!!

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絵色千佳

顔は可愛いけど貧乳の代表格

 

顔は大切だが、おっぱいもおっぱいで大切だと思った。

 

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貧乳とか言いつつも、やっぱり一発ヤっときゃ良かった…ヤりたかと…ヤりたかと…

 

 

終わりに

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…まただ…また振り出しに戻ってしまった…

…また0からスタートして女を見つけてアプローチしないといけないのか…

…苦行だ…本当に苦行だ…

なんで俺はこんなイバラの道を歩いているんだ…もう諦めようかな…

 

 

 

心の中の???「おい!何を言っているんだ?顔を上げろゾフィー!!」

ゾフィー「え、お前は…アポロ!!」

 

 

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アポロ「お前はトラの目をしていた。鋭い目を。それを取り戻すんだ。取り戻すために、初心に戻るんだよ。分かるだろう?」

 

 

 

ゾフィー「そうだ!俺はこんなとこで挫けているワケにはいかない!!ありがとうアポロ!」

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俺の辞書に"諦める"という言葉はない。

俺の辞書にあるのは"行動"という言葉だけだ!

 

 

それではまた会おう!!