EP5 ストリートファイター
ストリートナンパをしました。
そう、あの時の俺達は夢と希望に満ち溢れていた。
凄惨を極める戦いになるとは知らずに。
東京某所
居酒屋で軽くアップをした俺達は公園にいる春休み中の女子大生をナンパしようと思い、西口公園に向かった。
こうなっているとは知らずに
俺の考えてた作戦はこうだった。
公園で飲んでる女子大生ナンパしまくれば余裕でしょ！
いきなり頓挫った。
工事されてて入れない。
仕方ないので駅前に移動したらさっきまでパラついてた雨が強くなってきた。
そう、俗に言うナンパ待ち的な女の子が全くいない。
こうなったらストリートでナンパするしかねえ！！
こうして俺と後輩はストリートナンパに挑戦した。
実戦編
とりあえず二人組を見つけ声をかけようとするが
ビビって動けない！！
さっきまでの威勢はどうしたのだ俺！？
10m先に女の子二人組発見！
進行方向はこっちに向かってくる！
ゾフィー「うーん、あれ行くか！」
後輩「うーん、はい！」
動けない！
全く動けない！！
なんだこのタイミングの難しさは？
反応スピードと心の準備が間に合わねえ！！
俺と後輩でタイミング探ってる間に通り過ぎちまう。
これはもう俺のタイミングで行くしかねえ！！
別の二人組が来た！
ゾフィー「こんばんは、これから僕達と飲みに行こー？」
女の子「すいませーん、私達もう帰ります」
ゾフィー「ああー、はいわかりましたどうもー」
マジでしょうもないナンパだったけど、ちゃんと反応をもらえた。
向かってくる相手は難しいので、同じ進行方向の相手の斜め前から話しかけるパターンに変更。
ゾ「こんばんは、一緒に飲みません？」
女1「えー、帰ります」
ゾ「まあまあ、てか大学生？」
女2「そうだよ、てか未成年だし酒飲めない」
ゾ「マジ？じゃあカフェは行けるじゃん！」
女1「えー。」
お！もしかして？
女2「いや、帰ろう」
女1「うん、帰ります」
ゾ「そっか。話聞いてくれてありがとう！じゃあね！」
難ィーー！！
ほとんど俺の単独プレイ状態で、後輩が孤立してしまうから軽く作戦会議。
強くなる雨、思ったより少ない人。
そもそも雨の中、駅に向かう人は帰るに決まってる。駅と逆方向に向かう相手を探しに行く。
後輩も挑戦。反応はあったが上手く行かず。
雨も本降りなのと、割と早くメンタルが傷つく俺と後輩。
一度HUBにも顔を出してみたが、過疎ってたので一杯飲んでストリートにカムバック。
次だ！雨も強いし次でラストにしよう。
ゾ「こんばんは〜俺達と飲み…」
女「私達未成年なんで飲めませーん」
うわああああ！！！
こうして3声掛け、3オープンの坊主だった。
反省点
- 声掛けの内容が「飲みに行きませんか？」と全く面白くなかった。
- 雨や人の少なさなどの環境のコンディションが悪かった。
- 相方のフォローが弱い。常に2対1の状況だった。
- 試行回数が少ない。
学んだこと
- 歩いている二人組はどこかに行く目的あるはず。止まっている相手を狙う方が成功率が高い気がする。
- そもそも二人組を狙うのが良くない気がした。ナンパにについて行く軽い女の印象を友達に与えてしまうのを恐れていると思う。そういう意味でストナンに関してはソロでやるべきかなと。
- 1回目失敗しても気持ちがハイになって2回目は平気になった。
- 実際にやってみると勇気が必要だ。
- ガッツリ失敗して辛かったが、反応もらえると楽しい！
終わりに
最初の一言目はなんだっていいと思っているが、
「飲みにいきませんか？」はつまらない。
ふと思い出したが数年前、ペンギンオープナー(ナンパ)と言うのが流行った。
説明しよう
男「あのー、この辺でこれぐらいのペンギン見ませんでしたか？」
簡単に説明するとこんな感じ。ペンギンの写真を見せたり、いろんなトッピングを加えることの出来る使い勝手の良いナンパだ。
ペンギンの丸パクリはつまらないので、
俺もオリジナルの必殺オープナーを披露した。
その名はガンダムオープナー
ゾフィー「すいません、ここら辺でガンダム見ませんでしたか？」
ガンダムと言ったらお台場にあるのはみんな知っているはずだが、
俺はこのネタを赤羽駅で披露した。
そう完全に場違いなのである。
このネタは「はっ！？何コイツ…」みたいな感じで、
シュールな笑いを取ることが出来る。
ペンギンオープナーと違って全てのモビルスーツに対応しているため可能性が無限大に広がる。このガンダムオープナーに関しては特許的なものは申請していないので自由に使ってもらって構わない。
ちなみに結果は坊主だった。
春は出会いの季節！
もうすぐお花見シーズン到来！
「こんばんは！この公園で写真のような大きな木を探してるんですが見ませんでした？」
終
制作・著作
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